Science Hiveって?
Science Hiveとは、研究コミュニティミツバチが提案する若手研究者の新たな研究資金獲得システムをイベントという形でプロトタイピングしているものです!
私達は多くの研究者の卵、若手研究者が集うコミュニティを創る中で、あることに気づきました。
それは、研究が好きな若者に対して研究の基金的支援が必要である、ということ。
ベテランと比べて経験も実績も少ない研究者の卵を社会全体で応援する仕組みを創ることによって、より科学の世界が豊かになるのではないか。そんな考えから、私達はこの挑戦を始めました。
Asia Science Hiveの挑戦
私達がこのScience Hiveを通して実現しようとしているのは、経験や業績ではなく、若手研究者の研究への熱意やそれまでの取り組みを人々に届け、それに心動かされた人が彼らに投票し、若手研究者は得票数に応じた研究奨学金を獲得できるという世界です。
第1回を渋谷で開催した際には50名以上の参加者の投票により約100万円の奨学金が研究者に分配され、私達の目指す世界の実現の一歩を踏み出すことができました。
第1回の成功を受け、私達は次なる挑戦をすることにしました。
それが、今回マレーシアにて開催した『Asia Science Hive』です。
第1回で確認できたこのシステムの価値を、日本だけでなく海外の若手研究者にも届けたい。
そこで、アジア各国から参加者を集めてこのイベントを開催することにしたのです。
クラウドファンディングの実施
私達はこの挑戦を成功させるため、イベント開催の資金をクラウドファンディングによって集めることにしました。
クラウドファンディング初挑戦、一体どれだけの方がこのプロジェクトに関心を持ち共感していただけるのか。そんな不安のなか始まったクラウドファンディングは、なんと開始1週間で目標であった60万円を達成し、最終的には約180%である108万円のご支援をいただくことができました。
応援してくださった106名、そして7社のスポンサー企業の皆様に心より感謝いたします。
そして迎えた、イベント当日
2023年12月10日、イベント当日です。
日本とはSNSの文化が全く異なるマレーシアでの集客は困難を極めましたが、チームメンバー全員で四苦八苦しながらも計88名の参加登録となりました。
日本で開催した第1回が約50名の規模であったことを考えると、倍近い規模の開催となります。
イベント会場は、マレーシアプトラ大学よりご提供いただいた、Auditorium Rashdan Baba。
素敵な自然に囲まれた講堂でのイベントに、私達自身もワクワクしていました。
イベントのエントランスでは、せっかくアジア各国から登壇者、オーディエンスが参加するならということで、様々な国の文化を体験できる文化交流ブースを設置しました。
14時の開催に合わせて続々と集まる参加者の皆様は、初めて触れる国の文化に足を止め、交流を楽しんでいました。
特に、現地大学のボランティアチームが出展した世界各国のコーヒーや紅茶が味わえるブースと日本の書道を体験できるブースは終始大盛り上がりを見せていました。
ピッチコンテスト、開始!!
文化交流ブースで適度にアイスブレイクが行われ、ついに研究ピッチコンテストがスタートしました。今回の登壇者は日本、マレーシア、シンガポールから集まった4人の若手研究者。
みなそれぞれの方法で自身の研究の魅力やそれにかける思いを話、オーディエンスの心をとらえ続けました。
投票の結果、1人の発表者が約27%の得票率で優勝を勝ち取りましたが、他の3名もほぼ同数の票を獲得するほどの僅差という結果となりました。
ピッチコンテスト終了後のネットワーキングセッションでは、参加者の皆様から口々に「次は私達の国でScience Hiveを開催して!」との声が上がり、このイベントにより多くの若手研究者に価値を提供できているということを再認識することができました。
おわりに
こうして、様々な障壁にぶつかりながらもなんとか開催することができた第2回Science Hiveですが、もちろんこれで終わりではありません。
“Asia”Science Hiveとあるように、これはこのイベントを世界中に展開するための第一歩です。私達はこのScience Hiveと研究コミュニティミツバチを世界中の若手研究者が集う場所とし、これからの研究社会へのさらなる貢献を実現していきます。
『研究が好きな人誰もが、研究者を目指せる世界を創る』
これが、ミツバチが掲げるミッションです。まだまだ、その世界の実現は遠い先かもしれません。しかし、世界中の若手研究者が支えあい共に成長し、それを社会が一丸となって支援する体制を構築することができれば、その実現は夢ではありません。
今後とも、研究コミュニティミツバチを見守っていただけると幸いです。
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